【著作権　著作財産権】そもそもどんな物を守ってくれるんですか？

【著作権　著作人格権】そもそもどんな物を守ってくれるのですか？

こんにちは横浜の行政書士（申請中）のしんもりなおこです。こちらのブログは美大生へ向けた著作権法の解説を目的としてスタートさせたのですが、私はわからないジャンル…

しんもりなおこ行政書士事務所　横浜市旭区鶴ケ峰/著作権、相続、遺言

こんにちは横浜の行政書士申請中のしんもりなおこです。
前回は著作権って何を守っているの？
というお話しでした。
著作権は著作人格権と著作財産権という２つに大きく分ける事ができて、
著作人格権は創作した著作者の思いを保護する権利で、
著作財産権は創作された著作物が利用され、お金のやり取りが必要になる場合の決まり事です。
というお話しをして主には著作人格権のお話しをしました。
今日は著作財産権のお話です。

著作財産権（著作物が利用され、お金のやり取りが必要になる場合の決まり事）

前回も見ていただいたこの表の財産権についてですが
この表だと財産権は４種類という事になっていますが、
実際には１０個以上の権利に分かれます。

コピーに関する決め事の複製権
音楽の演奏に関する決め事の演奏権
演劇に関する決め事の上演権
ダウンロード等に関する決め事の公衆送信権
テレビ等に関する決め事の公衆伝達権
朗読等に関する決め事の口述権
展示に関する決め事の展示権
レンタルに関する決め事の貸与権
映画に関する決め事の頒布権
原作のアレンジに関する決め事の翻訳権、翻案権
二次的著作物に関する決め事の二次的著作権

基本的には勝手に〇〇したらダメ！という事です。
全ての権利の名前を覚える必要はないのですが、
聞き慣れないこれらの権利は私も（皆さんも）楽しみにしてる。
する出来事を守っている権利なのです。

どういうことかというと
大好きな漫画があります。新刊が出るのが楽しみです。
その新刊が発売日が決まって本屋さんに並びました。
大人気のこの漫画
実は映画化も決まっているんです（ワクワク！）
なんで知っているかって？
だって昨日動画配信を見ていたら映画の予告が配信されていたんです！
原作とはちょっとストーリーが違うらしくて、限定ストーリーです！
もちろんグッズも発売されるから買わなくっちゃ！！

こういう事よくありますよね？
娘もよくワクワクしています。
この出版されて、
発売されて、
映画化されて、
オリジナルストーリー化されて、
ネットにアップされて、
グッズ化されて、
って全て著作権でルールが決められている事なんです。

なので、先ほどの新刊の漫画を楽しみにしていた子のお話も　

大好きな漫画があります。
→漫画家さん描いた原作を印刷し発売されるので複製権が発生します。
新刊が出るのが楽しみです。その新刊が発売日が決まって本屋さんに並びました。
→出版社が作った漫画を本屋さんに販売してもらう為、
　出版社に納品しないといけませんから譲渡権が発生します。
大人気のこの漫画
実は映画化も決まっているんです（ワクワク！）　
→映画に関する決め事は頒布権です。
なんで知っているかって？だって昨日動画配信を見ていたら映画の予告が配信されていたんです！
→ネット配信等に関する決め事は公衆送信権です。
原作とはちょっとストーリーが違うらしくて、限定ストーリーです！
→漫画から映画へと表現が変わりますから翻案権と二次的著作物に関する権利が発生します。
もちろんグッズも発売されるから買わなくっちゃ！！
→関連グッズとなると二次的著作物を利用する権利が発生します。

どうでしょう。
沢山の権利が発生していましたね。
多くの権利でワクワクさせてくれる作品を守りましょう。という事なんですね。
誰でも勝手に人気漫画をマネして売られたり、映画館で撮影されて配信されたりしたら
一生懸命作品を作り続けようなんて思えなくなってしまいます。
大切に作られる作品はみんなで大切にしましょう。

最後までありがとうございました。
今度はこの著作権がいつまで守ってもらえるのか？
というお話をさせてもらいたいなと思います。
また、お会いしましょう。