ローマ字表記のルールが変わるかもしれないんだって

こんにちは横浜の行政書士のしんもりなおこです。

今日は身近な言葉のお話です。
文化庁のサイトにローマ字表記のルールが変わるかも？という内容があったので
ご紹介いたします。
今回のお話はローマ字を使う機会がある方皆さんに読んでいただきたいです。

ローマ字表記はいくつもある

その前にローマ字表記がいくつもあるのはご存じですか？
最初ローマ字って習う時に
アイウエオ　A　I　U　E　O
カキクケコ　KA　KI　KU　KE　KO
サシスセソ　SA　SI　SU　SE　SO

って習うじゃないですか？
でも表記の際に、文字によっては
サシスセソ　SA　SHI　SU　SU　SE　SO
タチツテト　TA　CHI　TSU　TE　TO

って書くことがありませんか？　コレがヘボン式です。
こんな感じでローマ字表記には「訓令式」、「ヘボン式」、「日本式」複数の種類が
あるんです。

ヘボンってなに？

ヘボン式とは19世紀にアメリカ人宣教師のジェームス・カーティス・ヘボンによって考案された、
日本語のローマ字表記法です。
ヘボンさんが作った表記法だからヘボン式なんですね。
（最初ヘボン式って調べた時に
「日本語表記をラテン文字表記に転写する際の規則で、ローマ字の表記法の1つ」
ってAIからのアナウンスがあって、ラテンがわかっていない私は
「ラテンだとSI じゃなくてSHIなんだ〜」って思いました）

この方式は、日本語の音を限りなく正確に表現し、
特に「し」や「ち」などの音を「s」 「こんにちは」「ち」といった形で表記する特徴があります。
ヘボン式ローマ字表記法は、英語話者にとって発音しやすいように
日本語をローマ字に置き換える方法です。
つまりはこの表記法は、日本語を学ぶ外国人にとって理解しやすい表記法なんですね。
現在、日本語のローマ字表記で最も一般的に使われている方法の一つなんだそうです。

これからの国際化の流れでますますヘボン式は広がっていくと思われます。

ローマ字表記の問題点って？

日本語のローマ字表記には複数の方式が存在しています。
そして使い分けのルールは定まっていないので
特に教育現場や公的文書で色々と問題も起きているそうです。
確かにそうですよね。
娘も小学校でローマ字を教えられていますが、
現在、教育機関でもどのローマ字方式を教えているかが統一されていないのです。
私は「しんもり」ですから
「SHINMORI」と表記する事が多いのですが、前職のIDでは「SHIMMORI」
と表記されていました。
（同じヘボン式表記でも複数種類があるのかどうかわかりません）
でも娘は「SINNMORI（LI）」と習っているから「SHINMORI」や「SHIMMORI」
では読めないんですよね。
習っているのに読めない。
習った通りに書いているのになんだか変と指摘されてしまう。
混乱してしまいますよね。
なんで書き方が違うの？どれが本当？と聞かれても
使い分けを説明するのも難しいですよね。（だってルールがないから）

しかも、特に固有名詞の記載ではヘボン式を使うことが多いけど、
PCなど機械への入力の際にはヘボン式で入力はしないですよね。
なので、ヘボン式ではない日本式の表記方法も無視するわけには
いかないのです。
ややこしいですね。
この問題を知った時、「さすが日本語！！」
って思いましたけど、そう言ってもいられません。
この色々とややこしくなってしまっている現状をなんとかしようよ！
みんなはどう思う？
と文化庁で色んな方からの意見を募集しているんですね。

パブリックコメント

この意見の募集のことをパブリックコメントって言います。
「みんなの意見を聞くため」の大切な制度です。
新しい法律を作ったり、街の計画を立てたりするとき、
その案が本当にみんなのためになるかどうかを確認したいと思うことがあります。
そんな時に
『こんな問題があるんだ
だからこんな風に考えているんだ
みんなはどう思う？』
ってたくさんの人の意見を知りたいんです。
色んな人の考えを教えて、みんなが自分の考えを伝えて、もっとよい社会や環境を作るために使える大切な方法なんです。誰でも自分の意見や考えをコメントとして送ります

今回お話ししたローマ字表記についての、パブリックコメントは、
締め切りは2025年1月13日23時59です。
丁度、年賀状をまとめる今の頃、
一番身近な文化である言語の未来について考えてみませんか？

意見を募集へのリンクを貼っています。
↓

https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/detail?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185001404&Mode=0