パートナーシップ制度について学んだ事

こんにちは横浜の行政書士としてもう時期登録されそうなしんもりなおこです。

最近ジェンダーの制度について学んでいて調べてみて、その備忘録です。

今回はパートナーシップ制度について。
日本においては同性カップルの婚姻の制度は整っていませんが、
それではダメでしょう!と主要な都市ではそれぞれに積極的な取り組みが進められています。
2015年に渋谷と世田谷でパートナーシップ制度が開始されました。

それから459自治体で導入されているそうで、今年も7,351組の方が制度を利用されたそうです。
https://nijiirodiversity.jp/7927/

多くの自治体が取り組んでいるパートナーシップ制度ですが実は種類があります。
2015年にスタートした渋谷と世田谷でそれぞれルールが異なっており、
その二つが大きなスタンダードになって、それぞれ渋谷型、世田谷型と呼ばれております。

 渋谷型

・条例によって制定される。
・強制力が有り
・公正証書の作成が必要
・病院や賃貸契約に焦点を当てていて、行政手続きや医療面でのサポートが主。

 世田谷型

・要綱によって制定される。
・強制力はなく
・公正証書の作成は不要
・保育所や公営住宅など、公共サービス全般にわたる支援が行われることが多い。

というのがざっくりとした違いだそうです。
それぞれの地方自治体でもっと細かい部分での差は多くあるようです。
せっかくパートナーシップ制度を利用するなら条例の強制力が働く方が良いのでは?
とは思いましたが条例の成立には地方自治体の議会の議決で過半数の賛成が必要なので
成立が難しいですよね。
ないよりはいいよね!という事で要綱型が作られるのでしょうか。

ちなみに私が住んでいる横浜市のサイトを見ると
パートナーシップ宣誓書の申し込み時の持ち物は

1. 現住所を確認する書類(住民票の写しまたは住民票記載事項証明書) 
2. 現に婚姻していないことを証明する書類
3. 本人確認ができる書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポート等) 
との記載はあり、公正証書までは求めていないみたいです。
外国の方とのカップリングの際に記載もありました!

実家のある横須賀においても持ち物は同様でしたがサイト内にあったリーフレットを見ていると
〇〇病院と▲▲病院では、宣誓証明書、ファミリーシップカードの提示または
病院職員との会話のなかでお二人の関係性が確認できれば、
対象者の病状説明を受けることや、手術や検査の同意書にサインをすることができます。

という記載がありました。
このようなリーフレットがあるのは心強いですよね。
でも、横須賀にある大きな病院って〇〇病院と▲▲病院だけではないんですよね。
リーフレットには他の病院にも市から依頼してるよ!って書いてあったけど
まだまだ多くの問題があるんでしょうね。

あと、地方自治体毎の取り組みだから仕方ないのでしょうが、特定の市以外へ引っ越す場合は
パートナーシップの宣誓証明書を返納しないといけないそうです。引っ越しの度に婚姻届を
出し直すみたいな感じですかね。めんどいですし、場合によってはお金もかかりますね。
特定の市っていうのは
・『自治体間相互利用協定』を締結している鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町
・『自治体間連携協定』を締結している横浜市です
鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町へ引っ越す場合は継続届を提出してそのまま利用継続が可能で、
横浜市へ引っ越す場合は何も手続きをせず利用継続が可能。という事だそうです。

う〜ん。知らない事ばかり。でも、知ろうとすることから始まりますよね。

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