Roiro について(自己紹介)

自分の事務所を立ち上げたい!と思い行政書士だと事務所の名称を決める必要があります。
なんでRoiroなんて名前にしたのか?自己紹介としてお話したいなと思います。

 

Roiroは漢字だと「呂色」と書きます。
漆芸の表現の一つで呂色研ぎ、とか呂色仕上げとかあるのですがその呂色です。

 

 

漆の仕上げ方法には多くの方法がありますが、呂色仕上げは油分を含んだ専用の漆を用いて仕上げ塗りをし、
塗りが乾いたのちに丁寧に丁寧に研いでいきます。最初は炭で研ぎ、最終には研ぎの粉を使い指紋で研ぎ上げるのです。
隅々まで研げていないと鏡面仕上げのピカピカなところにくすんだ部分がとても目立ちます。
力仕事で上半身全部が痛くなりますし、指紋は薄くなりヒリヒリしますし、仕上がりの華やかさからは想像できないハードな作業です。

 

私は美大出身で社会人として最初に入社した会社は文化財などの修復を行なう会社で漆も取り扱う会社でした。
私は漆のお勉強もして実際に漆に触れる業務に従事していました。

私が文化財修復のお仕事に興味を持ったきっかけは学生の頃お手伝いをさせていただいた神社さんで
使用していた婚礼用の盃です。(三々九度で使う物ですね)
朱塗りの盃で松竹梅と鶴亀の蒔絵が施されていて器自体もピカピカしてとても綺麗でした。当時私は16歳。初めて取り扱う漆器にとてもドキドキしたのを覚えています。

その盃はとても大切に使用されていましたが、長く使われていましたのでどうしても盃の口の当たる部分や指の
触れやすい部分の蒔絵が掠れていました。
「その漆器を直せたらもっとこの盃は長く使えるのに。そうできた素敵だな。」
これがきっかけでした。

 

実際漆を扱う仕事には従事できましたが、残念ながら勤務継続は叶いませんでした。
時間が経ち、行政書士の資格を取得して私の経歴をご存知の職場の先輩から「経歴を活かせるんじゃない?」と
行政書士の専門分野として特許や知的財産の分野を教えていただきました。

私は制作者としてののプレイヤーは続けられませんでいたが、制作を続ける方達を私なりの形で応援したいです。

蒔絵を施す漆器は多くが呂色研ぎがされており、初心を忘れない為に、さらに初心を向上させていきたいと思い
Roiroという言葉を使いたいと思うようになった次第です。

 

 

 

 

 

 

 

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